プレスリリース

各 位

2018年1月15日

〒104-0045
東京都中央区築地三丁目6番2号
大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センター7階
株式会社 聖路加医学生物学研究所
URL: /www.slmbl.co.jp/

最先端の臨床検査及び高度な研究・治験受託のサービスを通じて
精密医療の実現を目指した株式会社 聖路加医学生物学研究所の設立について

自己免疫疾患やがんの領域で精密医療を実現する最先端の臨床検査や高度の研究・治験の提供を目的として、株式会社 聖路加医学生物学研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:越坂 卓也、以下「当社」)は、一般財団法人 聖路加財団(東京都中央区、理事長:大畑 喜道、以下「聖路加財団」)と株式会社 医学生物学研究所(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:山田 公政、以下「MBL」)との合弁により設立し、学校法人 聖路加国際大学(東京都中央区、理事長:糸魚川 順、以下「聖路加国際大学」)及び聖路加国際病院(東京都中央区、院長:福井 次矢)との連携のもと、このたび当社が営業を開始する運びとなりましたので、お知らせいたします。

1. 設立の目的

聖路加国際大学(聖路加国際病院)では、近年高まる個別化医療や精密医療へのニーズ、医療のグローバリゼーションに対応すべく、2017年12月、大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センター(東京都中央区築地三丁目6番2号)に聖路加国際大学のみならず、企業や研究機関との医工連携による各種解析、受託、研究開発拠点となる共同研究ラボラトリーを開設いたしました。

また、MBLでは、先端診断分野に事業を選択・集中して、最前線の疾患研究に利用される基礎研究用試薬、及び個別化医療や精密医療に関連する革新的な臨床検査薬の研究開発から製品販売やサービスまで展開しております。特に自己免疫疾患領域では国内トップメーカーとして、新規の臨床検査薬を開発から発売まで一貫して事業化しております。

このような中、聖路加財団とMBLにより、自己免疫疾患やがんの領域で精密医療を実現する最先端の臨床検査や高度の研究・治験の提供を目的として、当社が設立されました。大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センターでの営業開始は2018年1月からになります。

聖路加国際大学(聖路加国際病院)が保有する国際的にも通用する医療環境、豊富な臨床データや治験・臨床研究のノウハウ、及びMBLがこれまで研究開発型企業として培ってきた高度な免疫学的検査及び遺伝子検査に関する技術・ノウハウ、製品開発力、薬事承認能力など両者の特長を活かして、免疫療法、細胞治療、再生医療の基礎研究、臨床研究、治験に付随するサービスを提供します。

2. 業務内容

当社は聖路加国際大学(聖路加国際病院)との連携のもと、免疫血清検査、次世代シークエンサーによる遺伝子検査等の特殊検査の提供と研究機関・製薬会社等からの受託解析や共同研究等を実施します。

免疫細胞機能の検査のために従来のフローサイトメーターに加えて、少量の貴重なサンプルの解析を可能とするHelios™マスサイトメーターを導入しており、一度に細胞表面と細胞内の40種類以上のタンパク質の解析を可能としております。

今後、当社はCLIA/CAPラボ登録をする予定です。CLIA/CAPラボとして登録されることにより、FDA(米国食品医薬品局)にもデータを提供できる品質水準で、国際治験や多施設共同研究などの試験が実施できることになります。

3. 当社の概要

(1)名称 株式会社 聖路加医学生物学研究所(略称「SLMBL」)
英語標記:St. Luke's MBL Corporation
(2)代表者 代表取締役社長 越坂 卓也
(3)所在地 東京都中央区築地三丁目6番2号
大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センター7階
(4)設立年月日 2017年4月3日
(5)主な事業内容 検体検査事業、臨床検査に係わる研究支援事業、疾病の予防および治療に関わる調査・研究および情報提供活動並びに試験検査
(6)決算期 3月
(7)資本金 95百万円
(8)株主構成 一般財団法人 聖路加財団 51%、株式会社 医学生物学研究所 49%

用語説明

[次世代シークエンサー]
遺伝子の塩基配列の解析機能が従来のDNAシークエンサーに比べて飛躍的に向上した装置を次世代シークエンサーと呼んでいます。本装置によりゲノム(遺伝情報)を低コストかつ短時間で解読できるようになりました。特にがんの治療分野では分子標的薬の選択のためがん遺伝子を網羅的に解析する必要があり、次世代シークエンサーのニーズが高まっています。

[フローサイトメーター]
単一細胞の複数の項目を同時に高速で測定する技術。細胞が流路上を流れる途中でレーザー光が照射され、細胞によりレーザー光が散乱するとともに、蛍光染色された細胞が蛍光を発光します。これにより細胞の大きさや内部構造とさまざまな抗原、核酸の量などの情報を得ることができます。

[Helios™マスサイトメーター](フリューダイム株式会社製)
従来のフローサイトメーターで用いられていた蛍光標識物質の代わりに金属安定同位体を標識した抗体を検出することが可能な装置です。金属安定同位体は、シグナルのオーバーラップがなく、細胞内在性成分による細胞が自ら発する蛍光の影響を受けないため、細胞表面と細胞内タンパクを同時に測定し、高精度な解析が可能です。多変量データの解析が可能であり、複雑な細胞機能の解析に最適な装置です。

[CLIA/CAPラボ]
米国CMS(Centers for Medicare and Medicaid Services)に登録のCLIAラボ(Clinical Laboratory Improvement Amendments of 1988)及び米国臨床病理医協会(CAP:College of American Pathologists)施設審査基準認定ラボ。

学校法人 聖路加国際大学について

学校法人聖路加国際大学は、米国聖公会の宣教医師トイスラー先生が1901年2月に創立した聖路加病院から始まりました。現在では創立以来のキリスト教精神に基づき、聖路加国際大学と聖路加国際病院を中心として、医療、教育、研究が行われています。尚、大学と病院は長らく別々の組織体でしたが、2014年4月に一つの組織体となり、それぞれが持っている力を互いにいかし、より相乗効果を発揮できるようになりました。

2016年3月には、臨床・教育・研究が一体となった複合施設として大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センターが竣工しました。2017年4月には、同施設を校舎として専門職大学院公衆衛生学研究科を開設し、当センターの設備を最大限活用し、医療を取り巻く課題を解決するための高度な専門知識を持った実践家の育成を行っています。

株式会社 医学生物学研究所について

医学生物学研究所は、1969年(昭和44年)に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、免疫学的領域のみならず、遺伝子診断、細胞間情報伝達関連などの領域にも事業を拡大して、臨床検査薬及び基礎研究用試薬の研究・開発・製造・販売を行っています。

臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、代謝異常疾患等の検査薬の開発・販売を行っています。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコンパニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。

LSTR(Life Science Translational Research)事業(従来の基礎研究用試薬事業)では、約4,500種類の抗体や、MHCテトラマー試薬、エクソソーム濃縮キットなど数多くの基礎研究用試薬をグローバルマーケットに向けて販売し、蛍光タンパク質を応用した創薬支援ツールの導出も行っております。また将来の臨床検査薬化を指向した研究用試薬の開発も注力しております。

細胞診事業では、子宮頸がん検査のためのスライド標本作製システム、原因とされるウイルスの検出・判定試薬、及び細胞採取ブラシ等を販売しています。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社 聖路加医学生物学研究所 総務管理部
TEL:03-6264-7270 FAX:03-6264-7306
E-mail:infoslmbl @slmbl.co.jp

以上